E21 を購入した理由は、「外車を購入した理由」に書いたとおりです。以前は伝聞調でしか外車のことを語ることができなかったのに、
20 年間維持したことで、自分の言葉で語れるようになりました。このホームページが何よりの証拠です。自分が所有することによって、
同じ E21 でも 318 と 323 では違うことが分かったので、たかだか E21 に乗ったくらいで BMW を語れるわけではないことも
分かりました。私に分かったのは 1982 年式の E21 318i についてだけです。
また、10 年落ちの中古であったとしても、整備すれば、30 年を経過して 16 万キロを超えたとしても、何の不便もなく乗れることも
わかりました。「整備すれば」と一言でいいますけど、ボディを含めた基本構造が 20、30 年ではビクともしないことに加え、部品供給が
継続されることが重要です。BMW (およびドイツ車) はこの点が満たされているため、長く乗り続けることができました。
長く乗り続けられることも、よい車の条件だと思うようになりました。しかし、国産車はもとより、BMW といえども、最近のように 1 シリーズ
から 8 シリーズと車種が増え、しかも電気部品が多くなってくると、80 年代以前の車と同様の部品供給を期待するのは難しいような
気がします。
維持にかかった費用については、車検を含む修理代だけで、およそ 400 万円強です。これ以外に当初の車の購入代金、日々の駐車場、
保険料、ガソリン代などがかかっています。20 年間でこの金額ですから、毎年 20 万円かかったことになります。大体、車検が
ある年は 30 万円で、ない年は 10 万円という感覚でした。これくらいの費用だったので長く維持できました。
この金額だったら最初から新車で買っても同じじゃないのと思うかもしれません。比較はできないのですけれど、私はそうは思いません。
購入時の 1994 年に最新型だった E36 は安くても 350 万円以上しました。当時の私に購入できるはずもなかったことを考えると、憧れの
外車に 20 年間も乗り続けることができ、その間に、本来であれば知り合えることができなかった方々と交流させていただいたことを
考えると、高いとは思えません。したがって、あの当時、BMW を購入したのは蛮勇とはいえ、決断をしてよかったと思います。
E21 を維持する上で励ましていただいた方、アドバイスをくださった方、メールをいただいた方、大変お世話になりました。おかげさまで、
楽しい旧車生活を送ることができました。お礼申し上げます。
(2014 年 10 月 13 日)