ハザード・スイッチについて


E21 の弱点の一つがハザード・スイッチであることは周知の通りです。私も次のように過去 15 年間に 4 回痛い目に遭っています。

1999/4
2005/5
2008/10
2009/9

4 回目の今回は、駐車場でハザードを点滅していることをウチの子の友人のお母さんが教えて下さったのですぐに部品を交換しました。
ここまでは良かったのですが、その後が失敗しました。バッテリーのマイナス側を外して、スイッチを交換したところ、メーター内の
液晶時計が消えなくなったのです。

通常はスイッチをオンにすると点灯して、オフにすると消灯します。ところがオフにしても消灯しないのです。1:00を指したまま進みもしません。
たかが時計と甘くみたのが運の尽き。3 日ほどでセルが回らなくなってしまいました。ちょうど、車検の時期だったので、JAF を呼んで
電気をもらい、始動後、BRM に持って行きました。

工場について、事情を説明します。「ホラ、スイッチをオフにすると時計が点いたまま、あれっ? 消えた。消えちゃいましたね。」ダッテ、
ケサマデハキエナカッタンダモン、ホントデスヨ。結局、原因不明、再発しないため、対処せずです。

ハザードで困るのは、人が知らない内に点灯を開始してバッテリーが尽きるまで続くということです。部品は在庫があるものの、徐々に
発生間隔が短くなっているのが気がかりです。さらに今回のようにスイッチを交換しても時計が点灯し続けるのは致命傷です。
カミさんは嬉しそうに「案外、こういうことで乗り続けられなくなるかもね」なんて言います。ウーン、鋭い。

ハザード・スイッチの部品は¥6,000 くらい、バッテリーがあがると、毎回交換しなくとも工場で充電してもらう必要があります。工場に
いくためには救援を呼ばねばならず、手間もかかります。部品代はともかく、これが年に1回起きたら、流石に精神的に応えます。

E30MT クラブの掲示板を見ていると、警告灯が消えなくなった、ドアのロックが開かなくなったなど電気周りのトラブルが多数
載っています。これらの故障は直接走る上での機能ではありませんが、家族が使うクルマであり続けるには修理が欠かせません。
チリも積もればで、一件は大きくなくとも累積すると結構な修理金額になりそうです。E30 もこのような故障が原因でクルマを手放す方が
多かったのではないかと推測します。

また、E30 以降、E36、E46 と電気部品への依存が当たり前になると今後数十年もした場合の生存率が 2002 や 3.0 などと
比較すると格段に下がるのではないかと推測しています。機械式装置は調整や、最悪の場合、細かい部品は単品で制作できますが、
電気部品はそうはいかないためです。なんて他人事のように書いてますが、ウチのもインジェクションでコンピューターを使用している
ため、これが故障したらお終いです。

ハザード・スイッチに話を戻すと、気休めですが、バッテリーにキル・スイッチを付けることにしました。これで、ハザード・スイッチが
壊れたら、根元から電源を遮断します。夜中に点灯するのを避けるのであれば、乗る度にキル・スイッチをオン・オフすればいいわけです。
部品は、毎回新品を購入するのを止めて、修理して再利用してみるつもりです。修理方法は海外のホームページを参考にします。

色々試行しても、根本解決にならないところが、この件の根の深いところです。

(2009 年 11 月 3 日)