「汚れた英雄」という映画をご存知でしょうか。大藪春彦原作の小説を角川春樹が 80 年代に映画化したものです。主人公のオートバイレーサー
・北野晶夫を草刈正雄が演じたということと、その吹き替えにこれまた草刈正雄なみに端正な容姿を持つ平忠彦というライダーが吹き替えを
していたことが話題になりました。
年末にケーブル TV でやっていたのでつい見てしまいました。「BMW おたっきーず」か何かで「汚れた英雄」に E21 のアルピナが出ていると
あったのですが、昔ロードショーで見た時の記憶にはなかったためです。映画自体はひどいシロモノで、よくお金を払って見に行ったものだと
感心してしまいました。オートバイが走るシーンが多いので、それ見たさに行ったに違いありません。
かんじんのアルピナですが、出ていました。多分 2.3 リッターの C1 です。主人公の足として頻繁に画面に登場しています。ロングのショットあり、
近くからのショットありと走っている姿を存分に見ることができます。自分が普段乗っているクルマが映画の中で主人公の足として利用されている
のを見るのは不思議な感じでした。
もっとも外観こそあまり変りませんが、私の E21 はノーマルで、映画の中のはアルピナなので、同列に扱ってはアルピナに失礼でしょう。当時、
どれ位の値段がしたか分かりませんが、ノーマルの倍以上していたものと想像します。E21 は人気がありませんが、アルピナとなると話は別で、
クルマとしての価値があるため、E21 でもアルピナは健在です。試しに検索エンジンで検索したところ、2 件のホームページにヒットしました。
中身は異なりますが、走る E21 の姿を見たい方に「汚れた英雄」はお奨めです。
(2005.1.3)