バイクの楽しみ 2



「バイクの楽しみ」を書いてから大分たちます。東京から愛媛に移住して感じたことも含めて補足してみたいと思います。

愛媛に引っ越して、1 年半がたちます。引っ越してから、ずっと知らない道を走っては、頭の中に新しい地図を作っています。
振り返ってみると、高校生、大学生の頃は、知らない道を走ってみたいというのが、バイクに乗る純粋な動機だったような気がします。
地図を見ながら、そこの景色がどんなであるかを想像したり、単に知らない町を通ってみたいと思ったり、この道はどこに
つながっているんだろうと考えたりしたわけです。それが高じて、日本 1 周につながっていきました。

でも、会社に入ってバイクに乗る時間が減り、わずかな休みに奥多摩や富士五湖の方を走りに行くだけではワクワク感も減ってしまい、
閉塞感を感じたのも事実です。そのため、このままじゃいけないと思い、挑戦したのが限定解除です。確かに、限定解除をしたら、同じ道を
軽量車で走るのとは違う楽しみがあることに気づきました。また、高速道路では中央道の高尾あたりを 140 キロくらいで駆け抜けるスリルも
味わうことができましたし、ゆっくり走っていても、高性能の大型車を操縦しているという満足感がありました。

それでも、乗る回数は限られていることから、大人のおもちゃとして費用がかかりすぎではないかという自責の念にかられました。確かに
バイクだけなら大したことはないでしょう。でも、私の場合、バイクだけではなく、もっとお金がかかるおもちゃがありました。

まあ、そんなこともあり、CBX 250 RS という軽量車に乗り換え、愛媛に移住して知らない道を走っては高校生の頃を思い出しています。
そうなんです。今は何に乗っているかよりも、今日はどこを走ってみようという新鮮な気持ちが、バイクに乗る動機になっています。
新しい景色、今まで見たことのない景色、これを見ることができるのがバイクの何よりの楽しみではないでしょうか。

いずれ、この近辺の道を走りつくすのは時間の問題でしょう。でもね、同じ道でも時間帯、季節によって、見え方が異なるので飽きることは
なさそうな予感がします。

(2016 年 8 月 15日)