前ページから続いて、読んでいて気になったその他の情報を羅列してみます。
1. 3 シリーズの製造を行ったチーフ・エンジニアは Bernhard Osswald
この方についてはよく分からないものの、2000CS、3.0、3.0CS、E24、M1 も担当されたようです(ドイツ語の HP ばかりヒットするので
裏がとれず)。
2. 室内のデザインは E12 5 シリーズに影響されている
これは以前も書きましたが、スイッチが運転席に向かって配置されているのは E12 の影響です。
3. 1978 に 3 シリーズから 6 シリーズにかけて大規模な見直しが行われた
前のページの表を見ると、1978 と 79 の間に境があるように見えます。その境の以後には、以下の変更がされています。
(1) F シート改良、R シートにバックレスト追加
(2) ディスク・ブレーキ・パッド・モニターが付いた
(3) パワー・ウィンドウのオプションにマニュアルの補助機能が付いた
これについては半信半疑です。というのは、ウチの車には付いていなかったからです。オプションだからかなあ。
4. M60 エンジンはポール・ロッシュを含むチームで開発
ポール・ロッシュは BMW が F1 でチャンピオンになったブラバム F1 エンジンの開発者です。E21 に搭載された M60 6 気筒
エンジンはこの方が開発しました。ポール・ロッシュについては、情報量が多いので、次のページに詳しく書きます。
5. 320-6 はリア・ディスクなし、インジェクションなし
意外な感がありますが、320-6 にインジェクションはないんですね。320-6 の初期型はキャブの調整が難しかったとこの本で
指摘されています。
6. フロント・ディスクは 320-6 がソリッドなのに対して 323-6 はベンチレーテッド
323-6 は少しずつ差別化されています。同じディスクでも、ベンチレーテッドです。マフラーも 320 は 1 本出しですけど、323 は
2 本出しです。専用部品が多いと維持が大変そう。
7. タコ・メーターの赤と青の帯は燃費を意識させるためのもの
これね前から不思議だったんですよ。並行輸入だからかと想像していたんですけど、答えは (おそらく 6 気筒車の) ドライバーに
燃費を意識させるためだったんですね。
インターネットからダウンロードした画像です。少し見にくいですが、
緑色の帯とはこのことです。
8. 1982 に作成されたリミテッド・エディション E と同様のモデルは UK のクラシック・カー・コレクター向けに400 台作成された
今回、これが一番驚きました。ウチの限定車は 200 台中の 50 番目です。この母数の 200 台が世界で 200 台なのか、
それとも日本で 200 台なのかずっと気になってました。イギリス向けに 400 台ということは後者の可能性が大です。
9. 中古車を購入する際にチェックが必要な箇所
エンジンは基本的に丈夫なので、購入する前にボディの後部を確認するようにアドバイスがあります。E21 (に限らず
モノコック・ボディ) の弱い箇所は、リア・サスペンションの取り付け部(上部)とサブ・フレーム - シャーシの取り付け箇所の
2 箇所となっています。選択できるくらい E21 が市場にあれば別ですけど、日本じゃまず中古車の出物がありませんから、
この知識は不要かも。
そんなことを今さら知ってどうするっていう内容ばかりですけど、結構タメになりました。
ポール・ロッシュについては次のページに続きます。
(2014 年 7 月 13 日)