日曜日に両親の様子を見に行った帰り、いつもの道を走っていました。すると、線香のように細い煙がハンドルの向こうから
上がっているじゃありませんか。
驚きながらも、冷静に上がっている位置を確認します。ボンネットからならエンジン、車内でしたら電気系統を疑う必要があります。
どうやらボンネットではありません。ということは、以前のようにパイプが破れて水が漏れたわけじゃなさそうです。
車内ということは、デフロスターのあたりか、ハンドル周りか。どうやら、ハンドルの下からあがっています。
おっかないので、わき道に入ってスイッチ・オフ。ずっとこうしていたいのはやまやまですが、それでは帰れません。
再度、エンジンをかけて、おそるおそる走ること 10 分。無事、家に到着。
今までも車内で白煙があがった経験があります。場所はオートマのセレクター・スイッチ。この時はコードの皮膜が溶ける
嫌なにおいがしました。原因ははっきりとはわからなかったものの、別件もあり、セレクター・スイッチを交換。
それ以降、発生していません。今回は白煙はあがったものの、嫌なにおいはしませんでした。何の煙でしょう。
原因不明の白煙はさすがに放置できないため、別な日に BRM に持っていきます。持っていく途中も白煙があがります。
再現性があるのは嬉しいやら悲しいやら。最近、ウィンカー・スイッチの動作がおかしくなっていたため、これが原因かと疑って
いました。
しかし、トラブルシューティングをしていただいた結果、怪しいのはメイン・スイッチだと判明。あれこれ触っていると、
メイン・スイッチの裏側、ちょうどウインカー・スイッチの裏あたりが過熱していることが分かりました。接点のあたりが
過熱して白煙があがったのだろうということです。
部品が日本にはないため、本国発注になりました。部品がくるのに一ヶ月はかかるでしょうから、その間は乗るのを我慢です。
八王子からの帰り途は、白煙があがる都度、信号待ちでメイン・スイッチを切りながら帰りました。
最近は故障しないなあと思った矢先の故障です。旧車は、なかなか飽きさせてくれませんねえ。大事にならずに
治りそうなのが不幸中の幸いです。トホホ。
(2012年5月9日)
部品を注文すること約 1 ヶ月。届いたので工場に修理をお願いしました。修理はハンドルを外し、ステアリング・カバーの
下半分を外して行います。
興味津津に見ていましたが、素人では部品を外すことすら難しいことがよく分かりました。2 枚目の写真の真ん中に見える筒状のものが
メイン・スイッチです。メイン・スイッチと言っても、キーがささるシリンダー部分とは別ものなので鍵自体は変わりません。
鍵が変わると厄介なので、変わらずに済んで助かりました。この部分が過熱しているのが白煙の原因でした。メイン・スイッチ上部の
プラスチック・カバーに手を当てると明らかに熱くなっていたので、触れてみて熱かったら要注意です。
問題のメイン・スイッチ
今回は事前に対処したため、放っておいたらどのような不具合があったのかは分かりません。単に熱で周囲のプラスチックが
溶けるだけですむのか、それともメイン・スイッチが動作不能になってエンジンが始動不能になるのか、はたまた車が炎上するのか
(そんなわけないか)…。
修理が完了したので、これで遠くにも安心して行くことができます。部品代が結構すると聞いていたので、請求書が
届くのが恐ろしいです。
(2012年6月4日)