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日々雑感(2011)


12月31日 夢のギター
先日、吉祥寺のライブハウスに行きました。聞いたのは 30 年以上聞いている城田純二さんの「城田純二+内藤稀花、
Keep Her Lit! 発売記念」ライブです。ここでも以前に書いたことがありますが、城田さんは 2003 年から演奏を止めていました。
昨年から、演奏を再開したと噂で聞きました。今回、行くか行かないか迷いましたが、行かないと後悔しそうだったので、行きました。

結果は素晴らしかったです。8 年のブランクを感じさせませんでした。正確な指使いとストロークで、夢のように美しいアイリッシュを
聞かせてくれました。それに加え、親友だった故坂庭省悟さんの歌も素晴らしかったです。もともと、城田さんは歌はギターほど
得意ではありません。それでも、素晴らしいというのはどういうことでしょうか。

自分が不得意でも、坂庭さんの歌を歌い継ぐことによって、坂庭さんの記憶が皆の中で風化するのを止めようとしていました。それが、
痛いほど伝わってきます。坂庭さんはいないものの、坂庭さんがあたかもいるかのように感じられました。

そこにいるお客さんの頭の中に坂庭さんの歌う姿がうかんでいるからに他ありません。あんな感覚は味わったことがありません。
そりゃ、思い込みだよと言われればそうかもしれません。でも、あの場にいた方なら共感してくださると思います。

ギターを聞き、歌を聞き、チューニングのあいま(チューニングが多い)に話を聞いていると、この 8 年間のことは悪い夢では
なかったかと思えるほどでした。

城田さんの年齢からいって、もう聞けないかもしれないと半ば諦めていました。こんなに早く聞けるとは。この想いは私だけでは
ないものらしく、隣のスーツ姿のおじさんも目頭を押さえていました。

行く前は、CD は我慢しようと考えていたのに、聞いているうちにそんな克己心はどこにやら。買った CD を毎日聞いています
(高校生かよ)。

ライブも素晴らしかったのですが、この CD 「Keep Her Lit!」も最高です。城田さんが出した以下の CD はすべて持っていますが、
その中でも一番いいですね。

  Jodys' Heaven
  Garden of butterflies
  Dana Lyn & Junji Shirota
  From there to clare
  Heathery Breeze
  Waterside
  Sally Gardens
  The everlasting

ジャズのようなスイング感、さらにメリハリが聞いたギター、内藤稀花さんの息のあったバイオリン、それに加え、今まで入って
いなかったベースが入り音の厚みが増しています。ファンの方にはお勧めです。


12月20日 谷保天満宮旧車祭

国立の谷保天満宮で旧車祭があったので覗いてみました。遠方のイベントにはなかなか行けませんが、近所なのですぐに行けます。
さまざまな年代の種々雑多な車が集まっています。お約束のフェラーリやポルシェの他、古いアルファやトライアンフなどが出ています。
BMWは 02 のターボがいました。久しぶりに多くの旧車を見ることができて目の保養になりました。



以前は小金井公園で 10 月頃にクラシック・カー・フェスティバルがあったのですが、いつの頃からか取りやめになってしまい残念です。

谷保の旧車祭も場所や時期を変えて試行錯誤しているようです。続くといいですね。


12月20日 おぎやはぎの愛車遍歴
BS 日テレでやっている「おぎやはぎの愛車遍歴」という番組を見ました。有名人が過去の愛車遍歴やクルマに関する失敗談を語る
というもので、一部は実車が登場します。

昔、NAVI という雑誌で、「ちょっと古いクルマ探偵団」や「10 年、10 万キロ・ストーリー」という連載がありました。これをテレビ版に
した印象です。新車紹介の番組に比べると、クルマを媒介にした人物史であるのが面白い理由かもしれません。

石田純一さんの回には E21 が登場しました。カッコよかったなー E21。これから、どんなゲストとクルマが登場するのでしょうか。
楽しみです。


12月20日 中途半端なワタシ
先日、ひょんなことから自分の趣味にたいする姿勢は中途半端だなあと感じました。50 歳近くにもなれば、趣味やコレクションも
それなりになっているはずですが、クルマ、バイク、音楽、映画のどれをとっても実に中途半端です (実は○○も好き)。

とうぜん、趣味にお金と時間がかかるのはつきもので、両方ともに上限があります。これをどこに集中させるかで、結果が変わってくる
のはあたり前です。一点に集中させていけばそれなりに結果がでるでしょうし、手をひろげれば、一つ一つの分野が薄くなります。

懸案の音楽のコーナーを整理しようと思い、LP と CD の一覧を整理したところ、思ったよりも数が少なかったのでガッカリしました。
それに加え、LP レコードに関するある催しに行ったさい、他の方が LP レコードについて語っているのを聞いて、それを強く感じました。
力のかけ方が違います。

音楽はワタシにとって、大事なものですけれど、趣味として他人にご紹介するには少しレベルが低すぎるのかなあと。

何でこんなことを気にするかというと、来年 50 歳になるからです。昔、クルマ趣味の先輩のお宅にお邪魔した際、「もう 50 歳だから、
これからは趣味のものを減らしていく」とおっしゃっていたのが強く残っています。当時、私は 40 歳だったので、まだ遠い先の話
と思っていました。でも、もう来年のことじゃありませんか。

このまま、中途半端な状態からさらに減らしていくものか、今のまま行くか、ボンヤリと考えています。まあ、経済力からいって減らす
以外に選択肢はありません。何から減らすか悩みどころです。

11月6日 パナール 24
国分寺近辺を車で走っていたら、パナールというフランス車が走っていました。本で見たことはありますが、実物を見たのは初めてです。
シトロエンの DS に似たフロント・マスクを持った車です。

偶然、真後ろにつけることができたので、音も堪能できました。車体は 5 ナンバーですが、音はパブリカみたいな音がしていたので、
案外 1000 CC くらいなのかもしれません(帰ってしらべたら 850 CC なのでビンゴ!)。

パナールと E21 が前後して走っているので、知らない人にはつるんで走っているように見えたかもしれません。かみさんは嫌がって
いましたけれど、私はそう見られるのは本望です。パナール 24 を維持することの大変さは、うちの車の比ではない
はずです。オーナーさんを尊敬します。

何だかありがたいモノを見て得した気分 (単純な奴)。

11月6日 北杜夫
北杜夫が亡くなりましたね。うちの子は「もりお」といいます。森が好きなのでこの名を付けました。それに、北杜夫がいたことも「もりお」
にした理由であったことを思いだしました(忘れてたんかい!)。名前にあやかって、ドクトルまんぼうみたいな面白い文章を書けるように
なるといいなあ。奇行は真似しなくていいけど。

11月6日 シモンチェリの訃報
2011年10月のマレーシア・グランプリの本選中にマルコ・シモンチェリ選手が亡くなりました。あまりにも驚いたため、ニュースを
見てから 30 分ほど呆然自失状態でした。

マルコ・シモンチェリは今年からモト GP にステップ・アップしたイタリア人ライダーです。昨年の 250CC では日本の青山博一選手と
最後まで競り合い 2 位でした。250CC の時からアグレッシブというよりは強引な走行が目立ったのであまり好きではなく、モト GP に
昇格してからも他人を転倒させたことによりペナルティーを科せられたりしていました。

それでも、速いことは速く、青山は 10 位前後なのに、シモンチェリは上位に食い込むこともあり、結果としてワークス・マシンを
貸与されるようになりました。好きではないけれど、経験を積んで安定して走れればチャンピオンの可能性を感じさせる選手でした。

何でこんなにショックを受けるのか自己分析してみました。それは、オートバイ自体が一歩間違うと死んでしまう可能性がある点です。
私はラグビーもよく観戦しますが、試合中に選手が亡くなった経験はありません。ところが、オートバイのレースでは突然選手が
いなくなってしまうのです。

オートバイは構造上、不安定です。乗っている人は、その不安定さからくる軽快感やスリルにひかれているのは間違いありません。
一歩間違えば、大怪我をしたり死亡することも意識はしていますが、「自分だけは大丈夫」という妄想で不安を覆っています。
ところが、レースで選手が亡くなると嫌が上にも現実を意識せざるをえません。これがショックの原因なのだろうと思います。

今回の事故はトラクション・コントロールが悪い方向に作用したとの見方があるようです。トラクション・コントロールは、雪道や
ぬかるみなどでタイヤの空転を検知するとパワーを低減してトラクションを回復させる機能です。

オートバイ・レースではコーナリング中に後輪がスリップした後、トラクションが回復したことによりコーナーのアウト側に放り出される
ハイサイドという現象があります。スリップは基本的に加速にはつながりませんし、ハイサイドの危険性を減らすため
トラクション・コントロールが導入されています。

今回の事故は、ハイサイドが起きそうになったものの、トラクション・コントロールが機能した結果、バイクがアウト側にいかずイン側に
入っていったため後続車にぶつかったと見られています。このときの映像を見ると、ライダーの上半身はバイクから落ちかけて
いるためコントロールできる状態ではありません。そこに後続のバイクが衝突しています。

トラクション・コントロールがなければハイサイドを食らって、バイクとライダーはアウト側に放り出されるので今回のような事故には
ならなかったでしょう

トラクション・コントロールの可否については門外漢なので、これ以上は触れません。しかし、便利な反面、人が死んでしまうような
デバイスは止めて欲しいという思いがあります。

11月6日 高水二山



秋になりました。天気が良いので夏に上れなかった乾徳山に一人で登るつもりだったものの、計画変更。家族で奥多摩の
高水三山に登りました。

軍畑駅から高水山、岩茸石山、惣岳山を巡って御岳駅に下りるコースです。一番高い岩茸石山が 793 メートル、歩行時間が 4 時間
前後なので、初心者向きと言われています。とはいえ、昨年、病気をしたカミさんに、小学校 3 年の子供がいるので油断は禁物です。
それに加え、例によってスタートが遅れたため、行けるところまで行き、後は同じ道を引き返すか、安全な里に下りる計画にしました。

このコースは高校生の頃に両親と行ったことがあるものの、30 年以上前のことなので記憶にありません。従って、初めてと変わらない
ため、新鮮でした。結局、時間が足りなくなりそうだったので、岩茸石山まで登ってから、里に下りたので高水二山になりました。
岩茸石山からの展望は開けており、頂上近辺は広葉樹も多く、想像以上に楽しめました。残念ながら紅葉には一ヶ月ほど早かった
ようです。

以前から、おりにふれて書いているとおり、奥多摩の山の上り、下りは急峻で、今回も小学校3年生には厳しい個所が多々ありました。
それでも家族 3 人無事に下りることができたので良かったです。子供も自信がついたようです。

翌日、私とカミさんは筋肉痛で、何をするにも「アイテテテ」と呻きますが、子供はケロっとしています。子供はスゲーナーと思っていたら、
翌日の晩に高熱を出してしまいました。やっぱり疲れていたんですね。

11月6日 ものの寿命
洗濯機が壊れました。結婚した時に買ったので、16 年は使っています。一応、サービス・センターに修理可能か聞いたところ、「うまくいけば
直せますが、出張して確認しても部品がない場合もあります。なので買い換えをお勧めします」と予想通りの回答。洗濯機には特に愛着が
ないので、買い替えました。しかし、電気製品って案外、寿命が短いなあというのが率直な感想です。何でそんなことを言うかというと、
もっと長く使っているものが多くあるためです。

このホームページに載っている、車とバイクはともに 1982 年製なので、29 年前のものです。カメラも 1970 年代製のペンタックスなので
30 年以上前のものです。時計にいたっては 1960 年代製と思われる手巻き時計なので、40 年以上前のものです。さすがに車、バイク、
カメラ、時計とも最新式と比べると性能の差や維持費の差は歴然としています。それでも、使い続けようと思えば修理して使えるところが
素晴らしい。

そこにいくと電気製品は部品がネックとなってしまい、もし、使い続けたいと思っても使えません。最近の車、バイク、カメラ、時計は、
いずれも電気部品を多用しないと成立しないので、現在、売られている製品が 30 年後に使われていることはきっとないのでしょう。
それって進歩の証なのでしょうか。

9月1日 夏も終わり

夏も終わりです。今年の夏は当初、計画停電の話もありましたので、どうなることやらと思いました。しかし、無事にやりすごすことが
できました。クーラーはパソコンのファンが激しく回転しだした場合を除いて、使わないようにしていました。案外、我慢できることが
分かりました。心配した両親の熱中症も、今年はありませんでした。こちらは、施設をうまく利用できるように対策したのが功を奏した
みたいです。

K島家の場合、夏といえば、朝顔とカブト虫と花火です。朝顔はそこそこ育ったものの、心なしか花が少ないように感じました。カブト虫は、
今年はつかまりませんでした。かぶと虫の個体が減少した印象です。近所の林で大きな松を伐ったことが影響しているのかも
しれません。

花火は、毎年近所に見に行ってた大会が自粛になってしまいました。そういえば、山登りもしていません。そんなわけで、今年の夏は
何となく寂しい印象になりました。

9月1日 東京湾からの眺め



夏休みも終わりに近づいてきました。子供がどこか連れて行けとうるさいので、お台場から水上バスで葛西臨海公園に行ってきました。
40 分くらいの船旅でしたが、予想通り楽しめました。海から見る東京の景色は滅多に見られない景色です。スカイツリーも見えました。

私が一番楽しかったのは、お台場の水上バス乗り場付近でエイを見たことと、沖の方で魚が飛び跳ねる姿を見たことです。ボラでは
ないかと思われる魚が、何匹も、飛び跳ねて逃げていきます。晴れていたこともあり、銀色の体を光らせながら、飛び跳ねる姿が
印象に残りました。想像するに、船に追われていると思って必死で逃げているのでしょう。

東京湾なので、決してきれいではないものの、やっぱり水辺は楽しいです。子供は、葛西臨海公園の水族園の方が楽しかったと言って
ました。もう、お子ちゃまなんだから。

9月1日 原発アシモ
少し前の新聞記事に、ホンダが原発作業用にアシモの改良版を開発中と載っていました。「ようやく」という印象を受けました。

アシモの登場以来、ロボット技術で日本は世界の先端をいっていると思ってました。ところが、福島原発の事故に投入されたのは、
アメリカ製の昔ながらのキャタピラー式のロボットです。アシモを初めとした二足歩行ロボットはオモチャだったのかと悔しい思いを
しました。私みたいな素人でも思うのですから、プロは当然思ったことでしょう。NHK のロボット特集番組で大阪大、東北大、早稲田大の
教授もおっしゃってましたね。

そこに今回のホンダの発表です。今さらの印象はぬぐえませんが、是非とも人間の代わりになる働きをして欲しいと思います。
がんばれ、アシモ。

9月1日 立川防災館
消火器をまいてやりました、腹がたったので。というのは、嘘ですが、消火器を使ったのは本当です。場所は立川防災館。

子供がどこかに行きたいというので、探したのがこちら。4 つの体験(消化器の使用、AED の使い方説明+心臓マッサージの訓練、
煙発生の際の逃げ方、揺れの体験)をできて無料なのですから行かない手はありません。

あまり期待せずに行ったものの、想像以上に良かったです。体験型テーマ・パークということでは、キッザニアにも何回か行きました。
あちらも体験施設ですけれども、こちらの方が実利的という意味ではよかったです。それに大人の訓練にもなります。

消火器を使ったのは初めてです。消防訓練で見たことはありますが、実際にやったことはありません。ところが、こちらは一人一本で
体験させてくれます。豪気ですね。使ってみて、あっという間に終わってしまうことがよく分かりました。よく狙いを定めて使わないと、
効果がありません。

煙の体験は、煙が充満する薄暗い部屋に入り、通路沿いに出口を探します。事前に部屋の見取り図を見ていたのに、あれほど分かり
にくいとは思いませんでした。知らない場所で煙にまかれたらと思うとゾッとします。

何回も行く場所ではありませんが、大人だけで行って見ても面白いですよ。四谷の消防博物館と比べると、こちらの方が満足度は
上です。

9月1日 2 サイクル
先日、バイクで散歩していたら前を走っているスズキの RG250E に気付きました。うちのよりも古い 1970 年代後半の 2 サイクル・エンジン
のバイクで、初期型のスポーク・ホイールです。

何とか信号で追いついたのでついていこうとしますが、青になると引き離されてしまい、なかなかついていくことができません。また、
別の日は信号待ちをしているヤマハのRD400SP に追いつきました。今度もついていこうとしましたが、あっという間に置いて
いかれました。30 年近く前のバイクですが、やっぱり 2 サイクルの瞬発力は際立っています。

自分のバイクは 750CC なので、腕の問題と言われればそれまでですけど…。

9月1日 ゴーヤから朝顔
昨年から夏には朝顔とゴーヤを植えています。朝顔がメインでゴーヤはサブでした。今年は朝顔よりも葉が大きくて日除け効果も
ありそうなゴーヤをメインに植えることにしました。種は昨年、採取済みです。

プランターにゴーヤの種を 4 つ植えたところ、3 つは比較的早く発芽したものの、最後の 1 つがなかなか発芽しません。期間をおいて、
3 回植えましたが、発芽しないため、その 1 つだけは結局ホームセンターで苗を買ってきて植えました。

発芽して育っていく苗を見て、子供が「父ちゃん、これ朝顔?」と聞きます。「これはゴーヤだよ」。「でも、葉の形が朝顔だよ」。そんなわきゃ
ありません。ゴーヤの種と朝顔の種は色も大きさも違います。この私が間違えて植えるはずはなーい。

しかし、買ってきた苗とほかの 3 つを比べると様子が違います。葉の形も違えば、まきつく仕組みも違います。ゴーヤは本体からつるが
伸びて、それがいたるところに絡みつきます。それに対し朝顔は本体がらせん状に棒やひもに絡みます。順調に育っている 3 つの
苗はというと、本体がらせん状に絡んでいます。これ、朝顔じゃん。

ゴーヤの種を播いたのに、朝顔が育つとはどういうことでしょうか。結局、ゴーヤは1つも発芽しておらず、地中に残っていた昨年の
朝顔が発芽したようです。小学生の方が正しいなんて。トホホ。

9月1日 坂の下
私が住んでいる場所は坂の下です。この坂を説明すると、長さが 300 メートルほどあり、坂の上には信号があります。坂の半分以上は
左右を林で囲まれています。このような場所に住んでいると、他では味わえないことが 3 つほどあります。

その 1。毎日のように絶叫が聞こえてきます。この坂は結構傾斜があります。スキー場ですと、中級コース並みなので、上から自転車で
下りてくるとそこそこのスピードがでます。子供だけや、親子づれだと必ずといっていいほど「キャー」だの「死ぬー」だの叫びながら
下りてきます。これだけ絶叫が聞こえるのはゲレンデか、遊園地ですね。でも、毎日のように「死ぬー」という絶叫を聞くのは異常かも。

その 2。人気がないのが一番の理由でしょうが、歌を歌いながら下りてくる方が結構います。私の家のあたりまでくると人家が並んでいる
ものの、止まらなくなっちゃってるようです。中には酒癖が悪いおじさんがいて、毎晩、怒鳴りながら歩いてきます。でも、この方は坂の上の
時点で怒鳴っているので、坂は関係ないようです。

その 3。車もそこそこ通ります。坂を上がるときはどうしてもアクセルを踏み込みがちですが、人家が少ないこともあり、思いっきり
踏み込んでいく車が少なからずあります。中には結構いい音しているのがあり、思わず窓によって車種を確認してしまいます。

坂の上り下りは大変ですが、坂の下ならではの面白さもあります。

7月3日 魚釣り
濡れた衣類を乾かす光景。この光景、どこかで見た記憶があります。あれは4 年前の茂木でのことでした。やなで子供が足を滑らせ、
ずぶ濡れになったので、川原で衣類を干したことがあります。今回も沢で足を滑らせ、お尻から水に落ちてしまいました。しかたなく、
衣類を乾かしているところです。「歴史は繰り返す」ですね。



ひょんなことからうちの子が釣りに興味を持ちました。釣りに連れて行けと騒ぐものの、私は釣りの経験がからきしありません。しばらく、
曖昧にしていたのですが、このまま、放置しておくのもよろしくないので、釣堀に行くことにしました。

かといって、近辺の釣堀だと鮒だの、鯉だのしかいないでしょうし、釣った魚を飼う気もありません。そうなると、素人が川魚を釣れて、
なおかつおいしく食べさせてくれるところを探す必要があります。おまけに、子供が車酔いするので、電車で行ける範囲で探すことに
なります(またもや車の登場機会なし)。

結局、御嶽の「やまめの牧場」に行きました。御嶽駅から川沿いに歩いて 30 分くらいです。岩魚と山女の 2 種類を釣ることができます。
経験のない親子でも6 匹釣ることができました。釣った魚はその場でさばいて焼いてもらいます。ここの焼き方は強火の遠火でじっくり
焼く方法で、30 分と時間がかかります。しかし、外はパリパリ、中はホクホクと、今まで経験がない焼き上がりです。頭から尾まで
すべて食べることができます。



この釣堀は、釣った魚の重量に応じて料金が決まる従量制になっており、大変合理的です。近辺には他にも川を利用した釣堀がたくさん
ありますが、子供が少し楽しむには高額な料金がかかります。しかも自分で焼くため、これほどおいしく焼き上げることはできません。

したがって、こちらを選択したのは大正解でした。カミさんからも「自分で釣って、しかもおいしいので満足度が高い」と好評です。
でも、しかーし、「これで車に乗って遠くまで鮎を食べに行く必要はないね。」といいます。あいやー、そうきますか。
ますます、茂木のやなに行くのが難しくなってきました。トホホ。


5月22日 高尾山デビュー
子供と一緒に高尾山に登ってきました。小学校3年生で高尾山デビューです。私も小学生の頃からよく登ってました。特に5年生から
中学3年生までは、元旦にご来光を拝みに登っていました。なので、子供にもそろそろいいだろうと誘いました。



久しぶりの高尾山の混雑ぶりには驚きです。以前は寂れていたんですけどね。午前9時に高尾山口に着いたら、ちょっとした
ラッシュ並みに混雑しています。数年前にミシュランに三ツ星の観光地として取り上げられてから外人が増え、
それにつられて日本人も増えたようです(カミさんはパワー・スポットだからじゃないかと言ってます)。

ちなみにミシュランの現物はフランス語なので、内容を確認しようがありませんが、三ツ星の観光地は、知床、松島、日光、富士山、
高山、京都、奈良、姫路城、上野、高尾山です。見て分かるように、最後の2つは微妙です。

山ガールもいっぱいいました。みんな、山の用品店から抜け出たようにオシャレないでたちです。私が毎年夏に登っている乾徳山の
ようなマイナーな山にはいませんが、人が多い山にはいるんですね。

子供が初めてということもあり、上りは全面舗装の1号路で登りました。そのせいか、登山道は人が途切れることがありません。
ちょっと異常です。薬王院の階段など、少し狭い個所では渋滞して、自分のペースで歩けず、ちょっとストレスを感じます。
下りは琵琶滝を通る6号路にしました。こちらは道が悪いせいか人が減り、山らしくなりました。

以前、うちの子が山道のような散歩コースを歩くのを見て、この子は山が苦手ではないかと心配しました。カミさんが下り斜面に弱く、
スキーや登山で苦労していたためです。しかし、上りでも息を切らすことはありませんし、下りでは飛んだり跳ねたり、子供らしく
おりていきました。どうやら、山が苦手ではないようです。

徐々に山の楽しさを教えていきましょう。

5月22日 ローテク万歳
先月訪れた田野畑村の避難所には、入り口に写真が置いてありました。津波後に集めた写真を洗って置いてあるのです。家財もろとも
流された方に少しでも思い出が残ればという趣旨で、消防団の方や自衛隊員が集めたのでした。

写真を見ていて驚いたのは、津波につかっても画像が鮮明な写真があったことです。それは、古いモノクロ写真と写真館で撮影した
ような写真です。例えば、前者は出征写真、後者は家族の記念写真などです。それ以外の写真は、時代が現代に近くなるにつれ
写真がヨレヨレになっていたように見えます。

考えると、フィルムの写真は現像液につけていたので、そもそも水に強いように思います。ところが、最近のデジカメは現像というより
印刷なので水に対する耐性がありません。先に挙げた写真に共通するのは、撮影にも現像にも手間がかかっていることです。
手間がかかっている分だけ、写真も堅牢であるように思えました。


5月3日 ロイヤル・ウェディング
ロイヤル・ウェディング見ましたか。先日、「王様のスピーチ」という英国王の映画を見たばかりだったので、つい見てしまいました。

映画の中のシーンでバッキンガム宮殿のテラスから王が群集に挨拶するシーンがありました。これを現実に見ることができました。
でも、もっとも興奮したのはこのシーンやお二方のキス・シーンではありません。

それは飛行機です。お二方がテラスに出るタイミングで飛行機が飛来すると聞いた時に思い浮かべたのは、オリンピックなどの
開催式に飛来するジェット戦闘機です。ところが、写されたのは、スピットファイアーとホーカー・ハリケーンにエスコートされた
アブロ・ランカスター爆撃機でした。アブロ・ランカスターですよ。

アブロ・ランカスターの飛来シーンを見ることができるなんて、予想だにしていなかったので、ビックリしました。ものすごく得した
気分です。イギリスはすることが粋ですね。

早速、調べると英国空軍が所有している機体であることが分かりました。

ウーン、すご過ぎ。しかも、翌日には、ウィリアム王子とキャサリン妃がアストン・マーチン DB6 で公邸に移動するというパフォーマンス
もありました。アストン・マーチンですよ、できすぎです。

カミさん曰く、「反応するのはそこかい!」。他のどこに反応すればいいんでしょう。

5月3日 ホンダなのに、ホンダだから
先日、田野畑村に行った際、盛岡からレンタカー 2 台で移動しました。トヨタ・ヴィッツとホンダ・フィットです。2 車の差について
感じたことです。

泊まった場所は、国道から未舗装の私道を 100 m 位走った場所にあります。その距離の間にわずかな上り下りがあります。
雪解け水やら、雨のせいでぬかるんでいました。そこをヴィッツは何とか上りきるのですが、フィットは前輪が空回りしてスタック
しました。最初はドライバーの問題かと思ったものの、交代しても結果は同じです。

どうやらフィットはレスポンスが良すぎるのか、動力を地面に伝えることができず、かたやヴィッツはエンジンがジワジワ燃焼するせいか、
何とか上りきれるようです。もしくはアイドリング回転数でのトルクの差なのかもしれません。

ホンダは、かつてトライアル・バイクを製造しており、ワークス・マシンが世界チャンピオンになったこともあります。その際、アクセルを
開けた瞬間のレスポンスが良すぎるとタイヤが空転するため、ジワジワ燃焼するようにエンジンの設計を変更したという記事を雑誌で
読んで感心したことがあります。しかし、ホンダのクルマに関しては、ボディーが数年で弱くなるとか、悪い噂を聞くこともあります。

エンジンの設計に感心したホンダが作った車なのに、この体たらくにはガッカリしました。その点、トヨタはぬかりがありません。

結局、フィットは国道近くに置き、宿泊場所までぬかるんだ道を歩かなくてはなりませんでした。わずかなことですが、似たような差は
車のあちらこちらに潜んでいるように感じました。思わぬところでメーカーの差を実感しました。

5月3日 田野畑に行きました
田野畑村に関して何かしたいのですが、情報が錯綜しており、何が必要とされているのかよく分かりません。これは状況が刻一刻と
変化するのに加えて、どのようなニーズがあるのか役場でも把握しきれていないためです。念のために付け加えると、役場に問題が
あるわけではありません。役場の方が一生懸命対応しているというのは村の方の一致した見方です。しかし、外部からの
ボランティアを受け入れる余裕がないのです。

幸い、私達は土地勘があり、お世話になった方も多くいるため、何が必要とされているか村の方に直接お伺いしに行くことにしました。
先遣隊がニーズを掘り起こし、それを元にゴールデン・ウィークにさらに大勢の人を集めて村に行こうというものです。

私も若い仲間と一緒に 4/21-4/25 に先遣隊で田野畑村に行き、3 日間で 20 人弱の方から話を伺いました。見聞きした一部を
お伝えします。





田野畑の場合、家屋の半壊はなく、殆ど全壊です。全壊というより跡形もなく破壊されていました。事前に写真で見ていましたが、
実際に見ると表現する言葉がありません。3/11 から一ヶ月以上、経過していたため、自衛隊による捜索も終了し、4 月後半時点では
重機による撤去の段階に入っていました。ここには私達にできそうなことはありませんでした。

海では大きな被害が出たものの、浜から数キロはなれた高台の集落では夕方まで、津波の被害を知らなかったそうです。
支援物資は潤沢にあり、体育館に山積みになっていました。確かに当初は不足したようですが、その時期を過ぎると物資が大量に
送られてきたため、一時期から受入を停止していました。

津波で付いた泥は、畑の泥とは異なり、なかなか落ちないと聞きました。また、漁師さんは海底の微生物がついた泥が陸に上がった
ことによる影響を心配しています。津波にあいながら他の人を救助した方や、まっさきに捜索に入った消防団の方が
うなされているという話を複数の方から伺いました。

また、「津波が夢だったらどんなにか良かったのに」ということを複数の方から伺ったのが印象的でした。





帰りに宮古市田老地区を通りました。ここは田野畑よりも被害が大きいところです。写真集でしか見たことがない爆撃直後の戦場の
ようでした。未だ、ご家族が自宅跡地から物を探している状況であり、とても車を止めてみる心境にはなりませんでした。

岩手県は当然ながら、未だ震災モードです。ラジオでは震災後の保険の対応方法や様々な生活情報を中心に流しています。盛岡では
早朝から、スコップを担いで駅に集まるボランティアの姿がありました。夜行バスで早朝の新宿に着くと、当然ながら震災を感じさせる
ものはありません。何だか浦島太郎の気分です。

微力ですが、今後も田野畑村のためにできることをしていきます。

4月1日 パスワード忘れ
このホームページ更新用のノート PC の動作が遅くなってきたため、OS の再インストールをしました。そうしたら、ホームページ更新用の
パスワードが分からなくなってしまい更新が滞りました。

3/11 の地震前後で世の中の空気が一変しています。前回更新から 3/11 までに書いていたものは、のん気すぎて 3/11 以降の空気に
そぐわないように感じられますが、自分の記録の意味でアップします(2010年、2011年のページにアップしました)。

4月1日 東北関東大震災
東北には知り合いが多くいます。田野畑村のご縁で知り合った方ばかりです。3/11 の地震で東北に住んでいる知り合いのことが
心配でした。

皆さん怪我もなく、ご無事だったのは不幸中の幸いです。それでも、仙台の方は3/31 時点でもガスが復旧しておらずお風呂に入れない
と言ってました。小さいお子さんがいるのに何もできないのがもどかしく感じられます。

私が学生だった 28 年前からお世話になっている岩手県下閉伊郡田野畑村も被害を受けました。宮古より国道 45 号で 60 キロ北上した
ところにある人口 4000 人の村です。

海に接しており、島越、平井賀、明戸といった海沿いの集落は壊滅状態です。海のそばにあった三陸鉄道のカルボナード島越駅は
駅舎もろとも線路が流されました。村の歴史をうかがうと、必ず三陸大津波の話がでました。その場所が再度津波の被害に遭うのは
やりきれません。

800 人近い方が高台の公民館に避難しています。衣食は足りているそうです。海沿いの捜索は終了し、重機による撤去作業の段階に
移行しています。

今、素人が行ってもお手伝いできることは殆どありません。それどころか、必要なガソリンや食料を浪費するおそれの方が多くあります。
とは分かっていても、何かできるのではないかと悶々と考えています。

4月1日 福島原発
うちの子の小学校の終業式は 3/24 でした。しかし、3/18 あたりから避難を理由に学校を休む同級生がでてきました。ちょうど福島原発の
放射能漏れが緊張感をもって報道されていたころです。結局、避難のため、終業式を待たずに休んだ同級生は 32 人のクラスで 2 人
でした。念のため、他のクラスや他の学年の様子を聞いたところ、そのような動きは殆どないようでした。たまたま、うちの子のクラスで
目立っただけのようです。

個人の考え次第ですが、そんなに慌てて避難しなくてもいいのにと思います。

今回の福島原発の事故で、福島にある原発の電気で私の快適な生活が支えられていたことがよく分かりました。その原発の事故で、
原発付近の方は避難を余儀なくされ、さらに風評被害も出ています。

現在、東京の環境は人体に影響があるようなものではないと判断しています。そうなると、避難する理由もありません。また、私が
福島県産の野菜や牛乳を買わないとしたら、それはエゴだと思っています。従って、避難はしませんし、福島産、茨城産の農産物も
買うつもりです。

最近、奥さんと子供を見かけないって? 春休みで横須賀の親戚の家に行ってるだけですってば。


1月24日 いつの間にか休刊、隔月刊
というのは、バイク雑誌の話です。かつて買っていたミスター・バイクと別冊モーター・サイクリスト(別冊)は、前者が休刊、後者が
隔月刊になりました。

ミスター・バイクは、 2009年1月号から週刊誌大の大きさからより大きい版になりました。そうなると、別冊と重なる部分が多くなるため、
買わなくなりました。もともと、経営が厳しいから広告スペースが多い版に変えたのでしょうけれど、起死回生の策にはならなかった
ようです。

版が変わる時点である程度覚悟していたものの、なくなると残念です。表紙に女性の写真が載っていたり、いい歳をしたサラリーマンが
電車の中で広げるには勇気が必要だったので、会社帰りに周囲の目を気にしながら読んだものです。それでも、他の雑誌にはない
面白い記事が多数ありました。

別冊は王道中の王道のバイク雑誌です。こちらは、買ったものの読みきっていない号が2 年分くらいたまっていたので、2、3 ヶ月買うのを
サボったところ、隔月間化の発表がありました。別冊の隔月間化は予想していなかったので心底驚きました。

とはいえ、あのカー・グラフィックだって、出版元のニ玄社が休刊しようとしたのに対し、編集部が丸ごとスピンアウトして雑誌を継続している
ようです。従って、驚くことではないのでしょう。それでも、自分が 10 代の後半から丸 30 年近く読んできた雑誌が休刊したり、
隔月刊になってしまうのは寂しくてしかたがありません。

もう少しジイさんになっても、バイクを楽しもうと思っていたのに、楽しみが半減です。

1月24日 映画の変革
変わるといえば映画業界も変わってきています。

新聞で恵比寿ガーデン・シネマが休館することを知りました。上のは雑誌の休刊、こちらは映画館の休館です。「きゅうかん」という
のはあまりいい響きがありません。

映画を年に 20 本くらい見ていた時期は、恵比寿ガーデン・シネマに年に 1、2 回行ってました。珍しい映画、特にウッディ・アレンの
映画をやっていた印象があります。こちらも、先ほどの雑誌の話ではありませんけれど、最近は行っていないので、とやかく言う資格は
ありません。渋谷のシネセゾンも少し変わった映画をしていました。こちらも閉館するようです。

新聞には載らなかったものの、新宿の映画館も様変わりしています。以前は、歌舞伎町のコマ劇場の前(コマ劇場自体無くなっています)
には映画館が 8 館近くありました。現在、残っているのは新宿ミラノとシネマスクエア東急の 2 館だけです。

以前、「映画の部屋」・「お薦めの映画館」で、お薦めの映画館として次の映画館を挙げました。

 立川シネマシティ(立川)
 ミラノ座(新宿)
 武蔵野館(新宿)
 プラザ(新宿)
 新宿東急(新宿)
 シネセゾン渋谷(渋谷)
 恵比寿ガーデンシネマ(恵比寿)
 シネスイッチ銀座(銀座)
 銀座テアトルシネマ(銀座)

このうちの 2 館は閉館、休館が決まり、さらに 1 館は既にありません。何だか寂しい話です。

悪い話ばかりではありません。シネマ・コンプレックスでは、料金を値下げしたり、上映作品の選択肢を広げたりしているように感じます。

今までもシネマ・コンプレックスは、様々な条件で料金を割り引いていました。それを今回、さらに引き下げようとしています。特に東宝が
値下げをすることにより、他社も追随するのではないかと思います。色んなものがデフレで下がっているのに、映画料金は割高な印象が
ありました。これは効果があるでしょう。

また、上映作品の選択肢について、昨年、東宝系で上映していた過去の名作シリーズ「午前十時の映画祭」を、今年は他の映画館でも
行います。恵比寿が先陣を切っていたウッディ・アレン映画も最近は立川で見られるようになっていました。

都心の映画館が無くなるのは、思い出も一緒に無くなってしまうようですが、純粋に映画を見やすくなるという点ではいい話かもしれません。