最近では名画座が死語になりつつあります。一昔前には名画座にも行ったものです。池袋文芸座、

早稲田松竹、飯田橋ギンレイホール、三鷹オスカー、国立オスカー、銀座文化などです。今もいくつか

残っていますが、少し古い映画を2本立てで上映している映画館は少なくなりました。

名画座では各館の好みで様々な特集を組んでいました。映画ファン向けのフェリーニの特集などという頭が

痛くなりそうなものもあったのですが、私などにも分かるヒッチコック特集、クリント・イーストウッド特集、

007シリーズ一気上映など魅力的なプログラムもありました。そういう時は嬉しい悲鳴をあげながら通った

ものです。今では上映権の関係でしょうか魅力のあるプログラムが少なくなったように感じます。

1年を通して見るとロードショー(新作)映画に魅力のある作品が集まる時期は決まっているようです。

たとえば今年の7月、8月には見たい作品が殆どありませんでした。このような時に名画座で名作を

やっていれば選択肢が増えるのになあと思います。また、今はロードショーを見逃すとビデオで見るしか手が

ありません。過去の名作も映画館で見ることができません。そんな時、名画座があればなあと思うのは

私だけでしょうか。