水漏れ


ここ何年か外部からの雨水浸入に悩まされています。ところが、今回は別の水難、エンジンからのクーラント漏れです。

7 月頃から水温の上昇が気になるようになりました。それまで水温計は、真ん中から少し右で止まっていたのに、3/4 まで
上がるようになりました。クーラントが減ると水温が上がることは過去の経験から学習しています。まさかと思い、試しに水を
入れてみると結構入ります。

もともと、ヒーター・コアからクーラントが漏れるので、定期的に足してだましだまし乗っているものの何だか嫌な感じです。
水を足すと、真夏の日中にクーラーをつけても、水温計は真ん中よりも少し右にいく程度で安定しています。
これでしばらく大丈夫でしょう。

そう思ってから 3 週間後、また、水温が上がり気味です。「オイオイ嘘ダロー」と思いつつ、水を入れると 1 リッターも入ります。
ゲゲッ、クーラント漏れ確定です。

慌てて BRM さんに持ち込むと、2 分もたたずに「ウォーター・ポンプから漏ってるね」とありがたくないご宣託。ホースの辺りに
水の跡があったので、ホースの継ぎ目から漏れていると思ったのが素人の悲しさ。見当違いでした。BRM さんがファンを
つかんでウォーター・ポンプの軸のグラつき具合を確認し、懐中電灯で照らすと、軸の辺りに水の滲みが見えました。
ウォーター・ポンプの付け根から漏れた水が、回転するプーリーで飛ばされてホースに当たっているとのこと。

ウオーター・ポンプの故障と聞くと、大修理のようで目の前が真っ暗になります。でも聞いたら、ウオーター・ポンプ単体の交換で済み、
それほど大修理にはならないことが分かり、視界が戻ってきます。


左) ウオーター・ポンプ外観。丸いところにプーリーとファンが付きます。
右) ウオーター・ポンプの内側。中央のインペラーが回転して水を送ります。

距離を走った車には定番の故障のようで、部品は日本にありました。ドイツ発注の一ヶ月コースかと覚悟していたところ、
2、3 日で直ってしまい、拍子抜けしました。

修理後に乗ってみると、エンジン音が静かになり、軽やかに回るようになった気がします。前のウォーター・ポンプは音が出ていたことに
加えて、軸がガタついてスムーズに回らなくなっていたようです。それを交換したのですから、気のせいではないでしょう。
燃費向上も期待できそうです (後から測ったら、リッターあたり約 1 km 向上しました)。

故障は嫌なものですが、修理して改善点を体感できる故障はいいですね。5 月のメイン・スイッチの故障では、出てはいけない煙が
出なくなっただけなので改善点はありませんでした。しかし、今回は改善点を体感できるので、ちょっとしたお使いでも乗るのが楽しくて
仕方がありません(単純だねー)。

それにしても、外からは入ってはいけない雨水が浸入し、中からは出てはいけないクーラントが漏れるなんて、
水とは縁が切れません。トホホ。
(2012 年 9 月 23 日)