カウント・ベイシー・オーケストラの2003年ツアーが始まったので仕事を早く終えて行ってきました。
今年の夏、バンドリーダーのグローバー・ミッチェルが亡くなってしまい、オーケストラがどうなることやらと
心配していましたが、ビル・ヒューズを新しいバンドリーダーとして来日しました。ビル・ヒューズはカウント・
ベイシーが存命中からオーケストラにいる人です。
コンサートが行われたのは文京シビックセンターです。このホールは初めてです。席は2階席だったので、
目の悪い私にはステージ上のプレーヤーがボンヤリとしか見えません。雰囲気からすると8割以上は以前
見たことがあるプレーヤーのようです。ドラムのブッチさんを始めとして、皆さんお元気そうで何よりです。
ジャズの慣例に従って逆に表現すると「様爺」のプレーヤーが多いので、あの人は今回いるかな?とドキドキ
します。いつも素晴らしいフレーズを飄々と吹く小柄なお爺さんは見当たりませんでした。付け加えると客席も
ステージ上に負けず劣らず「様爺」ばかりです。
最初の1、2曲はこんなもんかなあという思いで聞いていましたが、徐々にのってきました。聞きなれた曲が
大音量で響くとぞくぞくしてしまいます。
あいかわらず曲の紹介は全て英語のため、曲名ははっきりとは分からないものの、気に入った曲は必死で
覚えます。以前から探しているLP「Kansas city suite」に入っている曲も今回演奏しました。やっぱりこの
レコードは探さなきゃいけません。
最後の方に各自がソロをとる曲をやります。今回もやりました。あれを見る度に来て良かったなあと思います。
カウント・ベイシーと同じ時代を生きたプレーヤーの数は徐々に減っていきますが、そういう方が日本に来て
いる間に機会を見つけては行きたいと思います。
今回はコンサートの休憩中に最近のメンバーで録音したCDを購入しました。カウント・ベイシーオーケストラの
CDは大抵の店に置いてあるのですが、ベイシーが存命中のものばかりで、最近のメンバーによるものは
置いてないためです。帰ってCDを聞いてみたところ、コンサートでやっているものとは異なり、少し今風の香りが
します。やっぱり、各プレーヤーはベイシーオリジナルだけでは飽き足らず、新しいこともやりたいのでしょう。
そんなことを感じさせるCDでした。私は古い曲の方が好きなので、コンサートは今のように古い曲を中心に
構成してくれると嬉しいなと思いました。(コンサートに行ったのは2003.12 ですが、アップしたのは
2004.2.12です。)