何年か前に紀伊国屋で本を見ていたら面白そうな本を見つけました。 「うまひゃひゃさぬき
うどん」です。ふざけたタイトルなので買うのを迷いましたが、面白そうなので買ってしまい
ました。讃岐うどんの食べ歩きの本でした。今にして思えば良く買ったと自画自賛しています。
読んだら、今まで知らなかった讃岐うどんの世界が載っており、どうしても本場の讃岐うどんを
味わいたくなりました。本を読んだカミさんも騒ぎ出しました。しかし、うどんを食べに行くのに
高松は東京から遠すぎます。ラグビーを見るために大阪の花園ラグビー場に行く程度の
常識(?)しか持ち合わせない私に高松は遠すぎました。
私にとってはこの本がきっかけとなりましたが、「うまひゃひゃ」も書いているように讃岐うどん
ブームのきっかけを作った本は別にありました。それは「恐るべきさぬきうどん」です。高松の
タウン情報誌を作っている方が麺通団という団を組織して県下のうどん店を食べ歩いた
探訪記です。「うまひゃひゃ」には失礼ですが、「恐るべき」の方が断然面白く感じました。
吉本新喜劇みたいなコテコテのギャグ満載もさることながら、郷土の誇るうどんへの愛情
みたいなものを感じます。地元の方が自分の郷土の素晴らしいものを紹介するのはすがすが
しくも羨ましくもあります。また、1巻目から4巻目がでるまでに何年もかかっているため、登場
人物の社会的地位が微妙に変わっていくのも面白いところです。