田尾さんが監修した東京麺通団に行ってきました。知らない人には何のこっちゃという話題です。
まずは田尾さんとは何者かから紹介しましょう。そもそもは私が讃岐うどん好きになったきっかけ
から始まります。私は「うまひゃひゃ讃岐うどん」という本をきっかけに讃岐うどんにはまり、
「恐るべき讃岐うどん」(以下「恐るべき」と省略)が興味をさらに加速しました。「恐るべき」はタウン
情報香川という香川県高松市のミニコミ紙の連載を元に単行本にしたものです。その仕掛け人
(編集長、後に社長)が田尾さんです。この田尾さん無くして、今日の讃岐うどんブームは無かった
と私は思っています。
しかし、どういう経緯か分りませんが、田尾さんは社長まで勤めたホットカプセル(タウン情報香川
の出版元)をおやめになりました。それと同時に「恐るべき讃岐うどん」という呼び名も使えなく
なったようで、辞めた以降の活動は麺通団の名称で活動しています(西日本新聞社から出版した
最新刊も「麺通団」の名称になっています)。この田尾さんが東京に開店するうどん店の監修を
したと聞き、早速行ってきました。店は西新宿です。何せ、麺通団の団長ですからね。行かない
わけにはいきません。
店は小滝橋通りから一本引っ込んだ分りにくい所にあります。店の造りは今風というか、あまり
うどん屋という雰囲気ではありません。店の中にはジャズが流れています。入ってすぐのところで
麺を茹でており、麺を注文します。「あつあつ」(熱い麺に熱いだし汁)の場合は、麺だけドンブリに
いれてもらい、後から自分でだし汁を注ぎます。後はてんぷら、おでんなど自分の好みのものを
とり、カウンターで精算です。1回目に行ったとき(何回も行ってるんかい!)は、まぬけにもうどんと
ビールを注文してしまい、ビールを冷たいうちに飲むか、うどんを熱いうちに食べるか迷ってしまい、
うどんを堪能できませんでした。2回目はちゃんとうどんに集中するために、うどんのみを注文
しました。味は合格です。だし汁を飲んだ時点で、そこらの讃岐うどん屋とは味が違うと思い
ました。値段も「あつあつ」の大が390円なので、新宿という土地柄を考えると安いと感じます。
おまけに夜も2時までやっているので、時間をずらしていけば、混んでいて入れない、なんてことが
ないのも嬉しいことです。今日も17時頃に行きましたが適度な混み具合でした。
(讃岐うどんがブームになって以来、東京の有名店が混むようになったのは私にとってマイナス
です。)
おいしい讃岐うどんを気軽に食べたい方にはお奨めの1軒です。場所、営業時間等を知りたい方
はこちらをごらん下さい。(2003年12月7日記)